ハートランドフェリー(旧:東日本海フェリー)アインス宗谷
夏は稚泊航路(稚内/コルサコフ)、冬は利礼航路(稚内/利尻/礼文)と一年を通じて外航に内航にと大忙し。
特に冬の利礼航路は島民の生命線を担うため多少の時化では欠航しない。厳寒、大荒れの宗谷海峡と日本海の航路を行き来する最北のフェリーだ。当然のごとくこんなオペレーションを毎日やっている船長、機関長、クルーの錬度はとても高い。 また、新造船を計画するときには、船長は設計から建造、進水までの数ヶ月間をドッグに詰め立ち会うとのこと。
そのため進水時にまるで自身の手足のごとくに操船が可能なのも頷ける。
クルーは船長、機関長以下11名、士気も錬度も高い北の海の男たちであるが、優しい気のいい男ばかりだ。往路よりも復路で乗船するときに心底ほっとする瞬間を与えてくれる。昼食の弁当をいただくときはコールドミールだけど本当にうれしい。 僅かの人数で入出港時にはヘルメットで甲板作業、巡航に移るとあわただしくブリッジへ、着替えてアテンダントへと一人何役もこなしている。
ブリッジでの操船は船長と機関長の二人、一等航海士は船首でパイロット。3人の呼吸が船長を中心に合う。狭い構内で180度の回頭、そしてあのでかい船体がレールに載った様にピタリとバースに接岸する。毎回、お見事!とうなっているのは私だけであろうか?